2020年10月16日現在 |
陸奥湾 最終見込み9万1800d 年明け成貝4000d計画 |
陸奥湾の2019年度最終実績は、昨年度より1万3500d多い9万1800dが見込まれている。過去の9万d超えは5回のみ、ここ10年では3番目の水揚げ記録となりそうだ。年明けの成貝出荷は来年3月までに4千d余りの水揚げを予定している。
今年は半成貝、新貝とも安値に傾斜したため、来年3月末最終金額は若干減の125億円を試算。それでも5年連続で100億円を突破した。
半成貝は浜安と西湾の下痢性貝毒発生に伴い5月10日から自主規制を始め、出荷量を日産8割程度に抑制。水揚げは8月まで延長し、ほぼベビーに仕向けられた。1万dといわれる年間消費量に対し1.5倍の生産量に膨れ上がっている。6月から順次水揚げされた新貝は、前年比16%増1万2943d。半成貝より安値となり大半が中国向け冷凍両貝となった。
ベビーの製品価格はNET1`千円程度。豊州市場荷受によると「量販店売り場は圧倒的にベビーが席巻し、特売で100c198円が散見される」という。一方商社筋では「荷動きの良い業者と悪い業者に二極化している。メーカーの戦略の違い。在庫を残す業者も出るだろう」とみる。供給過多のベビー。2Lの大玉消費に一抹の不安を抱えながら、当面は年末年始の消化が課題となる。 |
三陸の移入北海道産貝 「日本海復活」の気配 生残好転か、期待膨らむ |
三陸のホタテに生産回復の兆しが見える。北海道日本海から移入する半成貝、当年貝の生残率低下が近年の減産の大きな要因となっていたが、昨年の採苗分に立ち直りの気配。11月に半成貝の搬入が本格化する宮城県では、昨シーズンからの価格低下もあり、「日本海復活」の期待が膨らむ。当年貝移入が多い岩手県では一足早く、昨秋移入の日本海産とみられる貝で、今年の耳吊づり時で生残率が高まったとの調査がある。 |